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酸素濃縮装置とは

酸素濃縮器

在宅酸素療法や健康管理のための酸素供給装置として、長く酸素ボンベが使われてきました。

維持費がかからない、故障が少ない、騒音がないといった利点がある一方、配管などの設備がいる、7,000L ボンベで 1 リットル/分使用するとしても 4 日余り、週 2 回もの頻繁なボンベの交換が必要、などの煩雑さがありました。

これに対し酸素濃縮装置は、給電の続くかぎり他に特別の設備を要せず安全性が高いことから、現在のところ主流となっています。

酸素濃縮装置には膜型と吸着型の 2 種類があります。

空気中の 21%の酸素を選択的にそれぞれ 40%ないし 90%に濃縮します。

現在我が国では前者が数機種、後者がおよそ 8 割を占めています。

電源さえあれば理論的にはどこへでも移動可能で、延長チューブを用いて一定の範囲、たとえば 20m 以内での使用は可能です。

医療用に使用する場合は、停電や機械の故障に備えて、あるいは外出や通院用に同時に酸素ボンベも用意する人もいます。

昭和 60 年以来、酸素濃縮装置、酸素ボンベともに健康保険が適用されています。

ただし酸素濃縮装置の運転のための電気代(数千円/月)は保険の適用外です。

以下は膜型および吸着型酸素濃縮装置の原理と構造、特長です。

■膜型酸素濃縮装置

有機高分子の超薄膜である酸素富化膜が酸素と窒素の透過性に違いを示すことを利用しています。

酸素は窒素に対し 4 倍透過性が高く、空気中の酸素を 21%から 40%に濃縮します。

同時に水分を通す性質から、酸素吸入の際、加湿は不要です。

消費電力は 160、200 ワットで、また騒音も少ないのです。

しかし酸素濃度は約 40%のため、100%酸素に換算すると酸素供給能力は、1.5リットル/分程度と低く、通常の 3~5 リットル/分の高流量で使用することが多く、このため不快感を生じます。

逆にむやみに高濃度の酸素を吸入するおそれが少ないので炭酸ガスナルコーシスの可能性のある症例には使いやすい。

一般には中程度間での酸素血症例に使用されます。

■吸着型酸素濃縮装置

アルミナや珪酸を主成分とするゼオライト系の吸着材は高圧下で空気中の窒素を選択的に吸着し、減圧下で放出します。

吸着筒に室内空気を送り、加圧と減圧を繰り返して、連続的に高濃度の酸素を取り出します。

同時に水分も吸着するので、加湿装置を必要とします。

消費電力は膜型に比べて、200、400 ワットとかなり大きいのですが、酸素濃度は90%と高く、100%酸素に換算して2.3~3.5リットル/分、最近の機種では 4.5 リットル/分の酸素供給能力があり、膜型より低流量ですむため不快感がありません。

中程度ないし高度の低酸素血症例に適応されます。

炭酸ガスナルコーシスに十分な注意が必要になります。

酸素中毒について

高濃度の酸素を長時間吸入すると酸素中毒になると思われている方がありますが、ま
ったく心配はありません。

酸素中毒が問題になるのは気圧が極めて高いときで通常の大
気圧では問題がありません。

常圧時においては 20%、50%であれば永久に安全、
100%酸素であっても 10 数時間は安全です。

酸素に関する著名医学者語録

◆野口英世(医学博士・梅毒の発見と黄熟病の研究で有名)

「すべての病気の原因は、酸素の欠乏症である」

◆ヘンダーソン博士(コロンビア大学教授)

「ガンは、一酸化炭素の中毒が原因である」

◆小山内博(元・労働科学研究所所長)

「ガン細胞は、酸素が不足した細胞に増殖、脳卒中・心臓病・動脈硬 化・肝臓病・子宮筋腫などの成人病も酸素の不足が最大の原因である」

◆オットワールド(ドイツ・ノーベル医学賞受賞)

「ガンの原因は酸素の不足による」

◆ワール・ブルグ(ドイツ・ノーベル医学賞受賞)

「ガンの発生原因は酸素の欠乏症による」

◆浅野牧茂(国立公衆衛生院室長)

「酸素は血行を良くする働きがあり、動脈硬化を予防する」

◆吉松俊一(更殖中央病院)

「酸素は、老化防止とボケ防止に効果がある」

◆菊池長徳(東京女子医科大学助教授)

「高血圧の予防と改善に、酸素は著しい効果がある」

◆谷本晋一(虎ノ門病院・呼吸器科部長)

「ゼンソク・疲労回復に酸素は著しい効果をあたえる」

◆吉藤高良(筑波大学教授)

「酸素を充分に取り入れれば、肺機能を向上させる」

◆ラオール・エストリボー(フランス・医学博士)

「各種疾病の原因について個別的に研究してみれば、これら一切の疾病 の原因が、一酸化炭素という恐るべき名称をもった毒素に原因するも のであることが知られるであろう」